お稽古風景「子守」

江戸時代はこの写真の子と同じ歳くらい(10歳前後)の貧しい家の女の子が、親元を離れ、田舎から町へ子守として奉公(出稼ぎ)に出ていたそうです。
この演目は江戸で働く子守が、子供をあやしながら、人形遊びをしたり、恋に憧れたり、越後(新潟)の綾竹踊りを、恋しい故郷を思い出しながら踊ります。
多感な少女の心情が描かれた演目です。

舞台は、子守が赤ん坊を背負っておつかいの途中、油揚げをさらったトンビを追いかけて駆け出るシーンから始まります。

綾竹踊りの部分はテンポが早く、振り付けも少しややこしいため、お稽古をしている小学5年生の女の子は、思い通り踊れなかったり、なかなか振りを覚えられなかったりと、悔し涙を流しながらお稽古をする事もありました。

歳が上がっていくと、習う踊りも段々と難しくなっていくので壁にぶつかる事もあります。
忍耐強く、何度も繰り返し繰り返しお稽古しながら乗り越えて行きます。

実はこのお稽古風景の写真は夏に撮影したものです。秋にはおさらい会で「子守」を踊りました。
本番前は不安で潰されそうな表情だったのが、無事踊り終えると、本当に嬉しそうに、とびきりの笑顔を見せてくれました😊

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